経営再建中の「東芝」は、事業の選択と集中を進める一環として家庭用の燃料電池の製造と販売を来月末に終了し、事業から撤退することを発表しました。
発表によりますと、東芝は子会社が手がける家庭用の燃料電池の製造と販売を来月末に終了するということです。
理由について東芝は、国内のライバルメーカーとのシェア争いが激しくなり将来的な収益性が見込めないと判断したためだと説明しています。
家庭用の燃料電池は都市ガスなどから水素を取り出し空気中の酸素と反応させて発電する仕組みで、東芝は8年前から販売していましたが、平成27年度の決算では事業の損益は赤字だったと言うことです。
東芝によりますと、すでに販売した製品の保守や点検などのサービスは今後も継続するとともに、産業用の燃料電池事業については力を入れていくとしています。
-- NHK NEWS WEB