14日正午ごろ、北海道の知床半島沖のオホーツク海で、観光船の船長がスクリューに絡まったロープを外そうと海に潜ったまま行方がわからなくなり、海上保安署が付近を捜索しています。
14日正午ごろ、知床半島の先端部から西におよそ4キロのオホーツク海を航行していた観光船から、「船長が行方不明になった」と網走海上保安署に通報がありました。
行方がわからなくなったのは、観光船「DOLPHIN3」(19トン)の船長で、斜里町ウトロに住む熊谷実さん(61)です。
海上保安署の調べによりますと、熊谷船長は航行中、スクリューに絡まったロープを外すため、空気ボンベなどの潜水具を身につけて海に潜ったあと、行方がわからなくなったということです。
観光船は世界自然遺産、知床半島の西側を3時間ほどかけて周遊する途中でしたが、乗客33人は全員別の観光船に乗り換えて港に戻りました。
観光船の運航会社の代表はNHKの取材に対し、「船長は経験が豊富で、これまでも運航中に不具合が生じた時に海に潜ることがあった」と話していました。
当時の水温は9度くらいだったということで、海上保安署は巡視船などを出して付近の捜索を続けるとともに、詳しい状況を調べています。
-- NHK NEWS WEB