政府は、マイナンバー制度で情報確認ができる個人用サイト「マイナポータル」について、無料通信アプリ大手の「LINE」からアクセスできる仕組みを作り、多くの人に利用してもらう環境を整えていくことになりました。
「マイナポータル」は、ことし秋ごろから本格的に運用が始まる、マイナンバーを通じて利用できる個人用サイトで、行政機関が持っている個人情報を確認できるほか、保育所の入所申請など、子育てに関するサービスの申請も行うことができます。
高市総務大臣は、15日、都内で開かれた「LINE」のイベントに出席し、「日本最大のユーザーがいるLINEと連携し、行政窓口を身近にする第一歩にしたい」と述べ、LINEのアプリを活用して「マイナポータル」の利便性の向上を図ることを明らかにしました。
具体的には、アプリ内に、「マイナポータル」の公式アカウントを設け、利用者が簡単にアクセスできる仕組みを検討していて、マイナンバーなどを打ち込む際は、LINEのアプリからは離れるため、個人情報が運営会社に知られたり、外部に流出したりする心配はないとしています。
このサービスは年内に始める予定で、政府は、今後、ほかのSNS=ソーシャル・ネットワーキング・サービスとの連携も検討することにしています。
-- NHK NEWS WEB