音楽やニュースを聞くなど、さまざまな操作を音声でできる「AIスピーカー」がアメリカで普及する中、通信アプリ大手のLINEは、ことし、日本で発売する製品を初めて公表しました。
この分野で先行するアメリカのIT各社も、日本での販売を検討していて、スマートフォンに続く新たな情報端末として、競争が激しくなりそうです。
AI=人工知能を搭載した「AIスピーカー」は、話しかけるだけで、好きな音楽や興味のあるニュースを再生するなど、さまざまな操作ができる端末で、アメリカで普及が進んでいます。
LINEは、15日、この夏に発売予定のAIスピーカーを初めて公表しました。この製品には、親会社である韓国のIT企業、ネイバーと共同開発しているAIの「クローバ」が搭載されていて、15日の発表会では、「天気にあった音楽をかけて」と呼びかけると、自動で曲を選び、再生するなどの機能が紹介されました。
声で操作するAIスピーカーは、指で操作するスマホに続く端末として、アップルやアマゾンなどが日本での販売も検討しています。
AIスピーカーを中核の機器とした音声操作サービスは、日本でも広がっていくことが予想されますが、かつてのビデオやDVDのように、複数の規格が並び立つことで、利用者は選択を迫られる形になりそうです。
LINEの舛田淳取締役は「LINEのサービスと連携したAIスピーカーは私たちのものだけなので、非常に強みになると思う」と話しています。
LINEは、AIの「クローバ」を使った新たなサービスの開発で、トヨタ自動車やファミリーマートと提携することも合わせて発表しました。
-- NHK NEWS WEB