おととし静岡県伊東市で乗用車がトラックに追突してタカタのエアバッグが異常破裂し、乗っていた女性が大けがをした事故で、警察は、タカタと自動車メーカー、日産自動車の安全管理の担当者を、近く業務上過失傷害の疑いで書類送検する方針を固めました。
おととし10月、伊東市の国道で、日産自動車の乗用車がトラックに追突した際、助手席側のタカタのエアバッグが破裂し、乗っていた神奈川県の60代の女性が大けがをしました。
事故を起こした車のエアバッグはおととし5月にリコールの対象となり、8月に販売会社に持ち込まれましたが、交換する部品が足りず、その場で修理が行われませんでした。
警察は、タカタと日産自動車がリコールの対象になっていたのにエアバッグを交換するなどの対応をとらなかったことがけがにつながったとして、2社の安全管理の担当者について、近く業務上過失傷害の疑いで静岡地方検察庁沼津支部に書類を送る方針を固めました。
タカタのエアバッグの異常破裂はおととしアメリカで問題となり、国土交通省によりますと、国内でも平成23年以降、ことし1月までに交通事故に伴う異常破裂が7件起きたことがわかっていますが、けが人が出たのは伊東市での異常破裂が初めてでした。
-- NHK NEWS WEB