2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、東京のタクシー会社と自動運転技術を開発しているベンチャー企業が共同で、無人で自動走行するタクシーの実用化を目指すことを明らかにしました。
これは、東京のタクシー会社「日の丸交通」と自動運転技術を開発しているベンチャー企業「ZMP」が共同で記者会見を開いて明らかにしました。それによりますと、両社は東京オリンピック・パラリンピックが開催される3年後の2020年に向けて、無人で自動走行するタクシーの実用化を目指すとしています。
具体的には、利用者がスマートフォンなどの配車アプリを使ってタクシーを呼ぶと、ドライバーのいない車両が来て目的地まで運ぶサービスを想定していますが、2020年の時点ではサービスは限定した場所での運用になると見ています。日の丸交通の富田和孝社長は会見で、「女性や外国人の採用を進めているが、深刻なドライバー不足の解消は難しいと感じている。テクノロジーの融合で問題を解決していきたい」と話しています。
自動運転技術をめぐって政府は、2020年までに無人の自動走行を実現する目標を掲げていますが、タクシーでの実用化に向けては、利用者が安全に使えるサービスにできるかどうかが大きな課題となりそうです。
-- NHK NEWS WEB