有識者で作る政府の宇宙政策委員会は、今後の宇宙政策の工程表の改訂に向けて中間報告を取りまとめ、来年度から、政府が運用する人工衛星を通じて集めた画像やデータを民間企業などに原則無償で公開することなどを盛り込みました。
有識者で作る政府の宇宙政策委員会は、平成36年度までの宇宙政策の工程表の改訂に向けて、中間報告を取りまとめました。
それによりますと、衛星写真など、国内外の衛星データを民間企業が活用しやすくするため、今年度中に、どのようなデータが使えるのか検索できるシステムを構築するほか、来年度から、政府が運用する人工衛星を通じて集めた画像やデータを民間企業などに原則無償で公開するなどとしています。
また、運用が終わった衛星など、宇宙ごみの発生を防ぐ国際ルールづくりに取り組むほか、有人宇宙探査に関する政府の考え方を早急に取りまとめるなどとしています。
さらに、打ち上げ後に回収して再び利用するロケットなど、「再使用型宇宙輸送システム」の実現に向けた準備を今年度から始めるとしています。
中間報告は16日、安倍総理大臣が出席して開かれる宇宙開発戦略本部で鶴保科学技術担当大臣が説明することになっています。
-- NHK NEWS WEB