金塊30キロ余り、およそ1億5000万円分を韓国から密輸しようとしたとして元会社役員ら10人が逮捕された事件で、このグループがこれまでに密輸した金塊は、売買記録などから合わせて550キロ余り、およそ25億円分に上る疑いがあることが警察への取材でわかりました。
別の事件で服役していた元会社役員の早川和男容疑者(40)や東京などに住む男女合わせて10人は、おととし9月、金塊33キロ、およそ1億5000万円分を税関に申告せずに韓国から成田空港を通じて国内に密輸しようとしたとして、関税法違反などの疑いで、15日、逮捕されました。
これまでの調べでは、早川容疑者の指示のもと、ほかの9人が役割分担をして香港で買い付けた金塊をいったん韓国に運び、土産物の中身を捨てて代わりに金塊を入れて国内に持ち込もうとしたということです。
調べに対し10人のうち8人は容疑を認め、早川容疑者は「お金がほしかった」と供述しているということです。ほかの2人は「密輸とは知らなかった」と否認しているということです。
その後の調べで、このグループがこれまでに密輸した金塊は、売買記録などから、合わせて550キロ余り、およそ25億円分に上る疑いがあることがわかりました。こうした密輸によっておよそ2億円の消費税の納付を免れていた疑いがあるということで、警察は実態の解明を進めています。
-- NHK NEWS WEB