ことし2月、埼玉県三芳町の物流倉庫で火災があったオフィス用品の通販大手「アスクル」が、火災のあと、新たに利用を始めた埼玉県日高市の物流倉庫で15日、大がかりな訓練が行われ、従業員が初期消火の手順などを確認しました。
訓練は「アスクル」が火災のあと、ことし4月から新たに利用を始めた埼玉県日高市の5階建ての物流倉庫で行われました。1階から火が出たという想定で、消防や会社の従業員など、およそ300人が参加しました。
ことし2月、埼玉県三芳町の物流倉庫で起きた火災では、物やベルトコンベヤーが挟まるなどして防火シャッターがうまく閉まらない「閉鎖障害」が数多く発生したことや、初期消火に当たった従業員が消火栓の使い方を十分に習熟していなかったことなどが火災拡大につながったと見られています。
このため、15日の訓練では、従業員が倉庫内の消火栓からホースを伸ばして初期消火の手順を確かめたり、防火シャッターが正常に動作するか確認したりしました。このほか、消防による放水訓練やこの倉庫で働く250人余りの従業員が屋外に避難する訓練も行われました。
アスクルの岩田彰一郎社長は「火災では発生直後の的確な対応が重要だと痛感した。今後も地元の消防と連携しながら訓練を重ねていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB