おととし静岡県伊東市で乗用車がトラックに追突して「タカタ」のエアバッグが異常破裂し、乗っていた女性が大けがをした事故で、警察はタカタと日産自動車の安全管理の担当者を業務上過失傷害の疑いで書類送検しました。
おととし10月、静岡県伊東市の国道で、日産自動車の乗用車がトラックに追突した際、助手席側のタカタのエアバッグが破裂し、神奈川県の63歳の女性が大けがをしました。
事故を起こした車のエアバッグはおととし5月にリコールの対象となり、8月に販売会社に持ち込まれましたが、交換する部品が足りず修理が先送りされていました。
警察は、リコールの対象となっていたのにエアバッグを交換したり取り外したりして破裂を防ぐ対応を取らず、車を所有者に返却したことがけがにつながったとして、タカタと日産自動車の安全管理の担当者を16日、業務上過失傷害の疑いで静岡地方検察庁沼津支部に書類を送りました。
タカタのエアバッグの異常破裂はおととしアメリカで問題となり、国土交通省によりますと、国内では平成23年以降、交通事故による異常破裂がこれまでに7件発生し、2人がけがをしていて、伊東市での異常破裂は初めてけが人が出た事故でした。
-- NHK NEWS WEB