長時間労働やパワハラなどに関する電話相談に弁護士が無料で応じる「過労死110番」が17日、全国一斉に行われています。
電話相談は過労死などの問題に取り組む弁護士グループが、全国32の都道府県で一斉に行っていて、東京の事務所には働く人やその家族からの電話が相次いでいます。
このうち、40代の男性の家族からは「午後7時には退社することになっているため、そのあとはパソコンの明かりを使って隠れて仕事をしていて、残業を申告できず困っている」といった相談が寄せられ、弁護士はまず、労働組合や労働基準監督署に相談するようアドバイスしていました。
厚生労働省によりますと、過労死や過労自殺で労災が認められた人は、このところ年に200人前後に上っていて、おととし大手広告会社の新入社員の女性が自殺した問題などを受けて、国や企業では働き方を見直す動きが広がっています。
相談にあたっている川人博弁護士は「最近は若い世代でもパワハラなどで精神的なストレスを抱え、悩んでいるケースも多い。1人で悩まず相談してほしい」と話していました。
電話の受け付けは17日午後3時までで、番号は東京が0120−777−657、大阪が06−6364−7272です。
-- NHK NEWS WEB