アメリカのトランプ大統領がみずからの資産状況を公開し、資産の総額は少なくとも14億ドル(日本円で1550億円以上)で、この1年余りの間に不動産事業などでおよそ660億円の収入があったことが明らかになりました。
アメリカのトランプ大統領は16日、みずからの資産状況を記した報告書を公表しました。
それによりますと、トランプ大統領がことし4月の時点で、会社を通じて所有している不動産やホテルなどの資産の総額は、少なくとも14億ドル(日本円で1550億円以上)に上っています。
また、ことし4月までの1年余りの間にこれらの事業で得た収入は、合わせて6億ドル近く(およそ660億円)としています。
このうち、トランプ大統領が安倍総理大臣や中国の習近平国家主席との会談に利用した南部フロリダ州の別荘「マー・ア・ラゴ」では、リゾート関連の収入として41億円余り、去年、首都ワシントンに開業したホテルでは22億円近い収入があったとしています。
トランプ大統領はことし1月、大統領就任を前に、公務と自身の事業との間で利害が生じるのを避けるため、これらの事業の経営を子どもたちに引き継いだとしています。
ただ、所有権は手放しておらず、今月、およそ200人の野党・民主党の議員などが憲法違反の疑いで裁判を起こしていて、トランプ大統領が依然として事業を通じ巨額の収入を得ていることが明らかになり、批判はさらに強まりそうです。
-- NHK NEWS WEB