天皇皇后両陛下は18日、皇后さまが育った旧正田邸の跡地の公園を訪れ、散策を楽しまれました。
両陛下は18日夕方、東京・品川区にある旧正田邸の跡地に造られた公園「ねむの木の庭」を訪ねられました。
ここには、皇后さまが詠まれた和歌にちなんだシラカバやヤマボウシなどの木々のほか、皇后さまが皇太子妃のときにイギリスから贈られた「プリンセス・ミチコ」というオレンジ色のバラなど、合わせて80種ほどの植物が植えられています。
両陛下は、雨の降る中、傘を差しながら公園内をゆっくり散策し、品川区の濱野区長や公園の管理を委託されている会社の職員から、植物について説明を受けられました。
天皇陛下は、公園の真ん中にあるねむの木を見上げながら「大きくなっていますね」と述べられ、皇后さまは、「プリンセス・ミチコ」が見頃をすぎて、なお1輪だけ大きく咲いているのを見て、「まあ咲いていますね」と話されたということです。
公園の周りには、近所の人などおよそ30人が集まり、両陛下はにこやかに手を振られていました。
-- NHK NEWS WEB