大手通信会社のソフトバンクは、スマートフォンメーカーとしては世界第3位の中国のファーウェイと提携し、車の自動運転に使われる通信システムの共同開発に乗り出すことが明らかになりました。
関係者によりますと、ソフトバンクはファーウェイと提携し、車の自動運転の分野で車の位置情報や信号などの交通インフラとデータをやり取りする通信システムの共同開発に乗り出すことで合意しました。
この通信システムは、「5G」と呼ばれる次世代の携帯電話の通信方式を活用するもので、共同開発には東京大学発のベンチャー企業なども参加します。
両社は、携帯電話との干渉を防ぐ自動運転専用の電波帯域を設けることや、安全対策として遠隔操作で車を停止させる技術などを開発する計画です。日本の大手通信会社がこの分野でグローバル企業と提携するのは初めてとなります。
ソフトバンクはことし4月、グループ内に自動運転の開発会社を設立するなど本格参入し、今後も、ほかの企業との提携を拡大していく方針です。
自動運転をめぐっては、アメリカのグーグルが開発を進めているほか、自動車メーカー各社が実用化に向けた開発を急いでいて、この分野の競争は世界的に激しさを増しています。
-- NHK NEWS WEB