世界最大規模の航空ショーがフランスで始まり、日本勢からは国産初のジェット旅客機・MRJや純国産の大型ジェット機、P1哨戒機の機体が初めて展示され、世界の航空関係者の注目を集めています。
2年に1度開かれるパリ航空ショーは19日に開幕し、およそ50の国と地域から航空機メーカーや関連企業など2300社余りが参加しました。
ことしは日本勢に注目が集まっていて、このうち海上自衛隊厚木基地に配備されている国産のP1哨戒機がフランス政府の要請を受けて初めて展示されました。
若宮防衛副大臣などが視察したほか、マクロン大統領も訪れて日本とフランスの防衛装備の協力に期待を寄せていました。
また「三菱航空機」が開発を進める国産初のジェット旅客機・MRJも実際の機体が初めて展示され、操縦室などの内部が各国の関係者に披露されました。MRJはアメリカやヨーロッパの航空会社などから447機の受注を獲得する一方で、製造工程の見直しや設計変更を理由に納入の時期が5回にわたって延期されて、2020年半ばまでずれ込んでいます。
三菱航空機の水谷久和社長はNHKのインタビューで「少しでも早く提供したいと思っているが、まずはきっちり約束した納期を守る。皆様の不安をいかに早く払拭(ふっしょく)していくかが、われわれの使命だ」と述べ、これ以上、納期を遅らせないためにも、効率的に開発を進めていく考えを強調しました。
-- NHK NEWS WEB