インドネシア当局は韓国の食品メーカーが製造したインスタントラーメンからイスラム教で禁止された豚由来の成分が検出されたとして、国内での販売許可を取り消す措置をとりました。
インドネシアで販売許可が取り消されたのは、「辛ラーメン・ブラック」など、韓国の3つの食品メーカーが製造した4つの商品です。
国民のおよそ9割がイスラム教徒のインドネシアでは、イスラム教で禁止されている豚由来の成分が原材料に使用されている食品を販売する際には、豚が含まれていることを明記することが法律で義務づけられています。
インドネシアで食品メーカーなどを監督する政府機関によりますと、対象の商品にそうした表示はなく、サンプル調査の結果、豚由来の成分が検出されたことから、20日までに販売許可を取り消す措置をとったということです。
年間130億食余りのインスタントラーメンが消費されるインドネシアでは、地元メーカーに加え、日本や韓国などの企業も販路の拡大に力を入れていて、今後、韓国ブランドのインスタントラーメンの販売に影響が出ることも予想されます。
インドネシアでは2001年にも日本の食品大手の味の素が生産した調味料に、豚由来の成分が使用されていたとして回収命令が出され、外国企業に対してもイスラムの戒律を守った食品製造が行われているか当局による厳格な管理が行われています。
-- NHK NEWS WEB