メガネの価格競争が激しさを増す中、大手の販売チェーンが、スマートフォン上の情報を見ることができるメガネ型の端末を自社開発し、来年から本格的に販売を始め、新たな市場の開拓を目指すことになりました。
これは、全国でメガネの販売店を350店余り展開する「メガネスーパー」が、20日事業戦略説明会で明らかにしました。
それによりますと、メガネのレンズに重ねるように取りつけた超小型の液晶画面で、スマートフォン上の情報を見ることができるウエアラブル端末を開発し、来年から本格的に販売を始めます。当面は、製造業や医療、農業の現場で、マニュアルを見ながら作業ができる使い方を想定し、企業などからの注文を受けて生産するということです。
端末の開発と販売を行う子会社、「エンハンラボ」の座安剛史社長は、「顧客のニーズに合わせてメガネを販売してきた経験をいかして、新たな需要を取り込みたい」と話しています。
国内のメガネ市場は、生産から販売までを一貫して手がける低価格の商品が増えて、価格競争が激しくなっていて、大手メガネチェーンの「ジンズ」もメガネ型のウエアラブル端末を販売するなど新たな市場を開拓して、収益源を拡大しようという動きが出始めています。
-- NHK NEWS WEB