官民ファンドの「産業革新機構」の支援を受けて経営再建中の液晶パネルメーカー「ジャパンディスプレイ」は21日、株主総会を開き、株主からは業績不振の責任を問う厳しい意見や質問が相次ぎました。
ジャパンディスプレイの株主総会は、東京・渋谷区のホールで午前10時から始まり、およそ200人の株主が出席しました。
ジャパンディスプレイは、産業革新機構が筆頭株主として支援していますが、昨年度まで最終的な損益が3年連続で赤字となる業績不振が続いています。
株主総会は非公開で行われましたが、会社によりますと、業績不振について有賀修二社長が「経営陣として責任を感じる」と陳謝し、必要な構造改革を進めていくと説明したということです。
これに対し株主からは、「スマートフォン向け以外の分野をどう伸ばすのか」といった質問や、「経営陣は責任を取って交代するべきだ」という意見が出されたということです。
21日の株主総会では、次世代のパネルとして期待される「有機EL」の研究開発会社「JOLED」から新たに会長を迎えることを含む取締役の選任案が可決されました。
株主総会に出席した60代の男性の株主は、「持っている技術をどう生かして生き残っていくのか、将来のビジョンを早く示してほしい」と話していました。
80代の男性の株主は、「利益をしっかり生み出せる会社になってほしい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB