世界各国の企業などが大規模なサイバー攻撃を受け、事業を妨害される事態が広がる中、大手自動車メーカー、ホンダの埼玉県の工場もサイバー攻撃を受け、19日操業を停止したことがわかりました。
ホンダによりますと、サイバー攻撃を受けたのは埼玉県狭山市にある工場で、今月18日の夕方に工場内の一部のパソコンが、「身代金要求型」と呼ばれるタイプのコンピューターウイルスに感染したということです。このため、工場の生産システムに影響が出てホンダは、翌日19日の操業を1日停止し、およそ1000台の自動車の生産に影響が出ました。その後、システムは復旧し、20日の朝からは通常どおりの生産を再開したということです。
ホンダによりますと、感染したコンピューターウイルスは、先月、日産自動車のイギリス工場や日立製作所をはじめ、世界中の企業などに被害をもたらしたウイルスと同じタイプと見られるということです。ホンダは、ほかにもサイバー攻撃を受けた工場があり、詳しい調査を行っていますが、これまでのところ埼玉県の工場以外に生産への影響は出ていないということです。
-- NHK NEWS WEB