スマートフォンのアプリを使った配車サービスを展開するアメリカのウーバーは、社内でのセクハラなど不祥事が次々と明らかになったことを受けて、創業者のカラニックCEOが辞任すると発表しました。
スマートフォンのアプリを使ってタクシーのように一般の車を手配する配車サービスの最大手、アメリカのウーバーは20日、2009年の創業以来、会社を急成長させてきたトラビス・カラニックCEOが辞任すると発表しました。
カラニック氏は全従業員に宛てた電子メールの中で、「私はウーバーを何よりも愛しているが、辞任を求める投資家の要請に応じることにした」として、辞任の背景に投資家の要請があったことを明らかにしました。
ウーバーを巡ってはことし2月、元従業員の告発をきっかけに複数の男性社員によるセクハラなどの問題が明らかになったほか、カラニック氏がウーバーの運転手に対して暴言を吐いた様子が動画で公開されるなど、不祥事が相次ぎました。
ウーバーは現在、およそ70か国で事業を展開し、企業価値は7兆円を超えると試算されるなど、成功したベンチャー企業の代表格として知られていますが、相次ぐ不祥事で会社は大きな曲がり角を迎えています。
-- NHK NEWS WEB