地盤の改良工事などを手がける神奈川県の土木工事業者が、法人税や消費税などおよそ7200万円を脱税したとして、東京国税局から告発されました。
告発されたのは川崎市の土木工事会社「人力」と高木卓也前社長(60)です。
この会社は耐震補強や液状化対策などの地盤を固める改良工事を中心に近年は売り上げを伸ばしています。
関係者によりますと、税務申告で知り合いの会社に架空の請求書を作成させて実態のない外注費を計上していたほか、消費税の仕入れ税額控除を過大に行っていたということです。
こうした方法でおととし3月までの2年間におよそ2億円の所得を隠し、法人税と消費税など合わせておよそ7200万円を脱税したとして、東京国税局は会社と高木前社長を法人税法違反などの疑いで横浜地方検察庁に告発しました。
脱税で得た資金は前社長の別会社への貸付金に充てていたということで、人力は取材に対して「国税局の指示に基づき修正申告した。一部は納付していて、ことし中には全額納付する予定です」としています。
-- NHK NEWS WEB