経営再建中の東芝は、発表を延期している昨年度の決算など会社の経営状況をまとめた「有価証券報告書」について、今月末に迫っていた提出期限を8月10日まで延長することを国に申請し、承認されました。
東芝は、昨年度の決算について内容をチェックする監査法人の承認が得られず、発表できない状況が続いています。
これに伴って、決算を含む経営状況をまとめた「有価証券報告書」を国に提出できないまま、今月末の提出期限が迫っていました。
このため、東芝は23日、関東財務局に対し、提出期限の延長を申請し、承認されました。新たな提出期限は8月10日としています。
東芝は、決算内容の承認を見送ってきた「PwCあらた監査法人」と意見の隔たりの解消を目指すことで一致したことから、今後、両社で協議を進めながら昨年度の決算の発表と、有価証券報告書の提出を急ぐことにしています。
東芝は、午後5時から、綱川智社長が記者会見し、有価証券報告書の提出期限を延長した理由などについて説明することにしています。
一方、東京証券取引所は、東芝が先に公表した昨年度の決算の見通しで債務超過になっているため、ことし8月に、東芝の株式を東証1部から2部に降格することを23日にも決定する方針です。
-- NHK NEWS WEB