NTTドコモは、人工知能を使って話しかけるだけで家電製品の操作や情報の検索などができる音声操作の分野に来年度から参入し、他社にも技術を提供すると発表しました。この分野にはアメリカのIT各社や通信アプリ大手のLINEもすでに参入を決めていて、競争が激しくなりそうです。
NTTドコモは23日、人工知能を使って話しかけるだけで家電製品の操作や情報の検索などができる音声操作の分野に、来年度から新たに参入することを発表しました。
都内で開かれた発表会では、「テレビをつけて」と話しかけるとスイッチが入り、人工知能から録画している番組の視聴をすすめられる機能や音声で買い物の注文をしたりタクシーを呼んだりする機能が紹介されました。
今後、この技術を他社にも提供し、それぞれの企業でも機器やサービスの開発を進めていくということで、23日は併せて半導体メーカーのインテルや大手デパートの高島屋などとの提携を発表しました。
この分野では、声で操作する「AIスピーカー」をアメリカの大手IT企業が相次いで手がけ、日本市場への進出を計画しているほか、通信アプリ大手のLINEもこの夏に製品を発売する予定で競争が激しくなりそうです。
NTTドコモの大野友義執行役員は「日本語の音声を認識し、意図を解釈する技術では高い技術を持っており強みになると考えている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB