オレオレ詐欺の電話を受けた80代の女性から現金4000万円をだまし取ったとして、東京の少年2人が逮捕され、警視庁は、このうち19歳の少年が詐欺グループの幹部で、全国で12億円を超える被害が出ていると見て、グループの実態解明を進めています。
逮捕されたのは、いずれも都内に住んでいて職業不詳の19歳と17歳の少年です。
警視庁によりますと、2人はおととし12月、京都市の80代の女性の自宅に息子を装って電話をかけ、「友人の会社の保証人になったら、問題になってしまったので現金を用意してほしい。知り合いの弁護士が受け取りに行く」とうそを言って、女性から現金4000万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いが持たれています。
これまでの調べで、17歳の少年が京都市まで行き、弁護士のふりをして現金を受け取ったあと、東京で19歳の少年に渡していたということです。調べに対し、2人はいずれも容疑を認めているということです。
警視庁によりますと、このグループを巡っては、これまでに60人以上が逮捕されていて、今回逮捕された19歳の少年は、現金の回収役としてグループの中で幹部にあたる役割を果たしていたと見られるということです。
警視庁は、このグループによる被害は、おととし5月以降、全国で12億円を超えると見てグループの実態解明を進めています。
-- NHK NEWS WEB