日産自動車は27日に株主総会を開き、この中でカルロス・ゴーン会長は昨年度のみずからの役員報酬が、過去最高となる10億9800万円だったことを明らかにしました。
日産自動車の株主総会は午前10時から横浜市で開かれ、株主2200人余りが出席しました。
はじめに、ことし4月1日付で社長とCEO=最高経営責任者から退いたカルロス・ゴーン会長が今後のみずからの役割について「日産とフランスのルノー、それに三菱自動車のパートナー各社が提携のメリットを生かし、競争力の向上をはかれるよう力を尽くしたい」と述べました。
また、ゴーン会長は昨年度のみずからの役員報酬について、前の年度より2700万円多い、過去最高となる10億9800万円だったことを明らかにしました。
これについて、ゴーン会長は「役員報酬は業績や事業への貢献と日産と同じ規模のグローバル企業におけるCEOの報酬水準も分析した上で決めている」と述べました。そのうえで「役員や幹部クラスのほぼ半数は外国人だ。競争力を維持するためには多国籍の優秀な人材をつなぎとめないといけない」として、理解を求めました。
総会では報酬などについて株主からは特に異論は出ず、取締役9名の選任などの議案がいずれも承認されて終了しました。
-- NHK NEWS WEB