山梨県の山梨市長の元妻が、知人の男性に架空の投資話を持ちかけ、多額の現金をだまし取ったとして逮捕された事件で、同じ男性からほかにもおよそ1億3000万円をだまし取っていたとして、警視庁に再逮捕されました。警視庁は、この男性の被害が合わせて3億数千万円に上ると見て調べています。
再逮捕されたのは、山梨市の望月清賢市長の元妻で、石材会社「差出石材」の社長、望月治美容疑者(61)です。
警視庁の調べによりますと、平成24年4月から翌年の2月までの間に、知人で埼玉県の60代の会社経営の男性に対し、「建築用石材を仕入れる資金を融通してくれれば確実に転売利益が入る」とうそを言って、現金およそ1億2700万円をだまし取ったとして、詐欺の疑いが持たれています。
警視庁はことし4月、望月容疑者が経営する石材会社と、住んでいた市長の自宅を捜索し、今月、同じ男性から現金2300万円をだまし取ったとして逮捕していました。
警視庁によりますと、調べに対し、望月容疑者は、うそを言って金を受け取ったことは認めているものの、「いつか返そうと思っていた」と供述し、だまし取った金は借金の返済に充てていたということです。
警視庁は、この男性の被害が合わせて3億数千万円に上ると見てさらに詳しいいきさつを調べています。
-- NHK NEWS WEB