格安航空会社のバニラ・エアが、成田空港で2度にわたって外国から到着した乗客を誤って国内線の到着口に誘導して審査を受けずに入国させた問題で、国土交通省は「1度目のミスのあとに講じた再発防止策が徹底されていなかった」として、バニラ・エアに対し業務の改善を勧告しました。
バニラ・エアは、今月18日、香港から成田に到着した乗客168人のうち外国人を含む34人をバスで誤って国内線の到着口に誘導し、10人が審査を受けずに入国しました。
バニラ・エアは去年4月にも同じミスをしていて、国土交通省は、今月19日に文書で厳重注意したのに続き、27日、航空事業者に対する行政指導としてはより厳しい、業務の改善を勧告しました。
勧告文書では、会社側が2度のミスを繰り返したことについて、「1度目のミスのあとに講じた再発防止策が徹底されておらず、旅客の誘導体制が適切に機能していない」と厳しく指摘しています。
文書を受け取ったバニラ・エアの五島勝也社長は「厳粛に受け止め、再発防止を徹底します」と述べ、改めて陳謝しました。
この問題で、バニラ・エアは今月23日、国際線の到着口に職員を新たに配置し、乗客が全員到着しているか確認を行うなどとする、新たな再発防止策をまとめています。
-- NHK NEWS WEB