去年夏の台風で大きな被害を受け、操業を停止していた北海道の芽室町の食品工場が、およそ10か月ぶりに操業を再開し、冷凍野菜の生産を始めました。
操業を再開したのは「日本罐詰」の十勝工場です。
去年8月の台風10号で近くの川の水があふれ、建物が2メートルほどの高さまで水につかり、操業できない状態が続いていました。
その後、復旧作業を進めた結果、28日、およそ10か月ぶりに操業を再開し、ブロッコリーを冷凍加工する作業が行われました。
会社では、再開にあたって事業を見直し、主力だったトウモロコシの缶詰の生産をやめ、成長が見込める冷凍野菜やレトルト食品の事業を強化することにしています。
また、水害への対策として、ことし8月上旬までに、川が流れている工場の西側に高さおよそ4メートル、長さ125メートルのコンクリート製の壁などを新たに作ることにしています。
日本罐詰の高岡隆社長は「工場が再開して、社員一同、喜びにあふれている。安全第一で、品質がよく、安心できる商品を届けていきたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB