AI=人工知能を活用した技術やサービスの展示会が28日から東京で始まり、さまざまな業界で人手不足が課題となる中、人に代わって仕事や作業をこなすAIに注目が集まっています。
28日から東京・江東区の東京ビッグサイトで開かれている展示会には、AIの技術やサービスを展開する企業100社余りが参加しています。
特に注目が集まっているのが、さまざまな業界で人手不足が課題となる中、人に代わって仕事や作業をこなすことができるAIです。
このうち、東京のWEB制作会社が作った会話システムでは、ディスプレイに等身大の女性のキャラクターが映し出され、画面にタッチして話しかけると、日本語のほか、英語、中国語、韓国語の4カ国語で応答できるということです。
大手通信会社が開発したAIが使われていて、より自然なやり取りが可能だとして、外国人観光客が多い飲食店や観光案内所などでの利用を想定しているということです。
このWEB制作会社では「人手不足が問題なっている現場で、仕事の一部を担わせることができる」と話しています。
また、別の大手通信会社が開発した映像解析システムは、探したい人物の画像を登録すると複数のカメラの映像からその人物を特定できることができます。
1時間の映像を15分で解析することができるということで、警備会社や高齢者の見守りなどの現場で活用が期待されているということです。
熊本県から会場を訪れた介護施設で働く男性は「介護現場は人材不足なので、お年寄りの話し相手や介護の記録をとることで、AIを使いたい。今後、AIは大きな市場になるのではないか」と話していました。
-- NHK NEWS WEB