ヨーロッパやアメリカで政府機関や企業を狙った大規模なサイバー攻撃が相次いで確認される中、インドでも最大の港のターミナルがサイバー攻撃を受けて使用できなくなっていることがわかりました。
被害が出ているのは西部ムンバイにあるインド最大の港です。
インド政府は28日、声明を発表し、民間企業が運営しているこの港の商業用のターミナルがサイバー攻撃を受けて使用できなくなっていることを明らかにしました。
港の関係者によりますと、コンテナを管理するシステムが動かなくなり、顧客との連絡が一切取れなくなっているということです。
インド政府は対策を協議していますが、現時点で復旧の見通しは立っていないということです。
ヨーロッパやアメリカでは27日、政府機関や企業を狙った大規模なサイバー攻撃が相次いで確認され、ヨーロッパ刑事警察機構は「ランサムウエア」と呼ばれる「身代金要求型」のウイルスによるものだとして注意を呼びかけています。
さらにアジアもサイバー攻撃の対象となっていることがわかり、インド政府は警戒を強めています。
-- NHK NEWS WEB