1兆円を超える負債を抱えて経営に行き詰まり、民事再生法の適用を申請した大手エアバッグメーカーのタカタは、28日、東京で債権者向けの説明会を開き、出席者からはどの程度弁済されるのか回答を求める声が相次ぎました。
経営に行き詰まり、26日に東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請したタカタは、自動車メーカーが肩代わりしているリコール費用を含めた負債総額が1兆円を超えています。
この負債をめぐって、タカタが28日、東京・千代田区で開いた債権者向けの説明会には、およそ300人が出席しました。
説明会は非公開で行われ、会社側の説明によりますと、高田重久会長兼社長が冒頭に陳謝したうえで、経営破綻に至ったいきさつを説明したということです。
これに対して、タカタの社債を保有する金融機関や、下請け企業からは、弁済される金額や時期についての質問が相次いだということですが、会社側は、今の時点では答えられないと説明したということです。
出席した債権者からは、「回収できない代金が発生することは会社としてとても痛い」という声があった一方、「部品の納入を今までどおり受け入れると言われたので、そこはほっとした」という声も聞かれました。
タカタは、30日は滋賀県で、来月3日には佐賀県でも、債権者説明会を開くことにしています。
-- NHK NEWS WEB