大手音楽会社の「ソニー・ミュージックエンタテインメント」は、若い世代を中心に再び人気が高まっているアナログレコードの生産を29年ぶりに再開することになりました。
発表によりますと、ソニー・ミュージックエンタテインメントは、今年度中に、静岡県にある子会社の工場でアナログレコードの自社生産を再開することを決めました。
音楽の楽しみ方はインターネットを通じたデジタル配信が主流になりつつありますが、一方で、大きなジャケットをアートとして楽しめるうえ、音質にも独特の暖かみがあるレコードの人気が若い世代を中心に再び高まっているということです。
しかし現在国内でレコードを製造している会社は一つしかなく、十分な量を生産できないため、29年ぶりに自社生産を再開することにしたものです。
日本レコード協会によりますと、去年国内で生産されたレコードは79万9000枚で、5年間で3.8倍に増えているということです。
こうした人気を受けて、ソニーとパナソニックが去年、レコードプレーヤーを改めて発売するなどの動きも広がっています。
-- NHK NEWS WEB