大手電力会社10社はエアコンなどで電力の需要が高まる8月の電気料金を発表し、半数の5社が値上げすることになりました。
大手電力10社の発表によりますと、火力発電所の燃料になるLNG=液化天然ガスの価格が上がったため、半数の5社が8月の電気料金を値上げします。
電気の使用量が平均的な家庭でみた場合、前の月と比べて、中部電力は29円、東京電力は26円、東北電力は18円、九州電力は10円、中国電力は8円、値上がりするということです。
一方、火力発電の燃料に石油を多く使っている2社は原油価格の下落を受けて電気料金を値下げし、沖縄電力は11円、北海道電力は4円の値下げになるということです。また、北陸電力と四国電力は料金を据え置きます。
このほか、関西電力はLNG価格の上昇の影響は受けていますが、高浜原子力発電所の営業運転の再開を前提に8月の値下げを想定しているため、現時点ではわからないとしています。
一方、大手都市ガス4社はLNG価格の上昇を受けて、いずれも8月の料金を値上げします。平均的な家庭での値上げ幅は大阪ガスと名古屋市の東邦ガスが27円、東京ガスが24円、福岡市の西部ガスが19円で、4社そろっての値上げは10か月連続になります。
8月は1年のうちで最も電力需要が高まる時期とされ、電気料金が値上がりする地域では家計の負担が増えることになりそうです。
-- NHK NEWS WEB