アメリカのことし1月から3月までのGDP=国内総生産の確定値が発表され、年率に換算した実質の伸び率は1.4%のプラスと、先月発表された改訂値から上方修正されたものの、やや低い伸びにとどまり、3%の経済成長を目指すトランプ政権にとって厳しい結果となりました。
アメリカ商務省は、29日、ことし1月から3月までのGDPの確定値を発表し、年率に換算した実質の伸び率は、前の3か月と比べて、1.4%のプラスとなりました。
これは、先月下旬に発表された改訂値の段階から、0.2ポイント上方修正され、市場の予想を上回りました。
項目ごとに見てみますと、GDPのおよそ7割を占める個人消費は0.6%のプラスから1.1%のプラスに、輸出は5.8%のプラスから7%ちょうどのプラスに、それぞれ上向きに修正されました。
一方、企業の設備投資は11.4%のプラスから10.4%のプラスに、住宅投資は13.8%のプラスから13%ちょうどのプラスにそれぞれ下方修正されています。
ことし初めのアメリカのGDPは、去年まで好調だった自動車の販売が失速して、個人消費が減速したことからやや低い伸びにとどまり、3%の成長を目指すトランプ政権にとっては、厳しい結果となりました。
-- NHK NEWS WEB