愛知県弥富市にある名古屋港のコンテナ置き場でみつかった外来種と見られるアリについて、環境省は、30日強い毒を持つ南米原産の「ヒアリ」と確認したと発表しました。国内でヒアリが確認された港は、神戸港に続いて2か所目です。
今月27日、愛知県弥富市にある名古屋港の鍋田ふ頭のコンテナ置き場で、外来種と見られるアリ7匹が見つかり、外見が、強い毒を持つ南米原産の「ヒアリ」に似ていたことから、その場で殺虫剤で処分するとともに、港の管理会社が29日環境省の中部地方環境事務所にこのうち2匹の鑑定を依頼していました。
そして30日環境省は、いずれもヒアリと確認したと発表しました。
ヒアリは先月から今月にかけて、神戸港のコンテナ置き場などで相次いで見つかっていて、国内で確認された港は、名古屋港が2か所目です。
今回、ヒアリが見つかったのは、今月24日に名古屋港に荷揚げされたコンテナの上で港湾の従業員がふ頭から搬出する際に点検を行ったところ、複数のアリがはっているのを見つけたということです。
このコンテナを積んでいた船は、今月15日に中国・広東省の南沙港を出発し、東京港や横浜港などを経由して24日に名古屋港を出たあと、福岡県の門司港に向かったということです。
環境省は、今のところヒアリが名古屋港の周辺に繁殖しているおそれは少ないとしていますが、ほかのコンテナに付着している可能性もあるとして、30日までにコンテナ置き場に殺虫剤を散布したり、捕獲用のしかけを設置したりしたほか、今後現地調査を検討しています。
また港の管理組合は1日コンテナ置き場で緊急の調査を行うことにしています。
-- NHK NEWS WEB