自営業者などが加入する国民年金の保険料の納付率は、昨年度、65%で、5年続けて前の年度を上回りました。
厚生労働省は、督促の強化とともに、保険料を納付しやすい環境の整備が向上につながったのではないかとしています。
厚生労働省によりますと、国民年金の保険料の昨年度・平成28年度の納付率は65%で、前の年度より1.7ポイント高くなり、5年続けて前の年度を上回りました。
20歳から59歳までを8つにわけた年代別でみると、すべてで納付率が上昇し、55歳から59歳までが75.47%と最も高くなった一方で、25歳から29歳までは54.63%と最も低くなっています。
また、地域別に見ると、去年4月に地震で大きな被害を受けた熊本県をのぞくすべての都道府県で、納付率が上昇しました。
一方、国民年金の加入者数は、去年10月から、厚生年金の適用対象がパートなどの短時間労働者にも拡大され、厚生年金への加入が進んだことなどから、前の年度より93万人減って、1575万人となりました。
厚生労働省は、「戸別訪問などで督促を強化するとともに、口座振替など納付しやすい環境づくりを進めてきたことが、納付率の向上につながったのではないか」としています。
-- NHK NEWS WEB