東京・品川区で、68歳の女性が殴られて、一時、意識不明の重体になった事件で、殺人未遂の疑いで逮捕された男は10年ほど前から女性が勤める不動産会社が管理するアパートに住み、長期間にわたって家賃を滞納していたことがわかり、警視庁はこうしたトラブルが事件の背景にあったと見て調べています。
東京・品川区東大井の無職、菅沼信治容疑者(61)は、今月20日、自宅近くの路上で、自転車で通勤していた68歳の会社員の女性の頭を鈍器のようなもので、複数回、殴りつけ、一時、意識不明の重体にさせたとして、殺人未遂の疑いで警視庁に逮捕されました。
警視庁によりますと、調べに対し、容疑を認めているということです。
これまでの調べで、菅沼容疑者は、女性が勤める不動産会社が管理するアパートに10年ほど前から住んでいましたが、以前から家賃を滞納していて、おととし、親族が立て替えて精算したあとも再び、家賃を滞納していたということです。
警視庁によりますと、菅沼容疑者が毎月支払っていた家賃はおよそ2万円少なく、2年間で滞納した総額は40万円に上り、女性が毎月、自宅を訪れて支払いを求めていたということです。
警視庁はこうした家賃をめぐるトラブルが事件の背景にあったと見て、さらに詳しいいきさつを調べています。
-- NHK NEWS WEB