1億5000万円分の金塊を密輸しようとしたとして、元会社役員ら10人が逮捕された事件で、警察は韓国から成田空港の便で金塊を国内に持ち込もうとしたとして、運搬役の男女8人を関税法違反などの疑いで書類送検していたことがわかりました。
元会社役員の早川和男容疑者(40)ら10人は、おととし、金塊33キロ、およそ1億5000万円分を税関に申告せずに、韓国から成田空港を通じて国内に密輸しようとしたとして、先月、関税法違反などの疑いで逮捕されました。
この際、密輸グループの指示を受けて金塊を運搬する役割をしていたとして、20代から40代の男女8人が、6月29日に書類送検されていたことが、捜査関係者への取材でわかりました。
運搬役はSNSなどで幅広く集められたと見られ、8人は「無料で韓国旅行ができる」と誘われたうえで、事前に1人5万円ずつの報酬を受け取り、キムチなどの土産物に入れて金塊を運んだ疑いが持たれています。
密輸グループは夫婦やカップルのように見えるように、年齢の組み合わせを考えながら、8人を4組に分けて金塊を運ばせていたと見られ、警察が詳しい実態を調べています。
-- NHK NEWS WEB