経営再建中の東芝は、6年前に買収したスイスの電力計メーカー、ランディス・ギアをことし9月末をめどにスイス証券取引所に上場する計画を発表し、上場で手にする資金を財務基盤の強化に充てるとしています。
東芝は6年前の2011年に、住宅などに設置する新型の電力計、スマートメーターを手がけるスイスのメーカー、ランディス・ギアを官民ファンドの産業革新機構と共同で買収し、東芝はこのうち株式の60%をおよそ1300億円で取得しました。
発表によりますと、東芝はランディス・ギアをことし9月末をめどに、スイス証券取引所に上場する計画を進めているということです。東芝は具体的な金額の見込みは明らかにしていませんが、上場によって得る資金を財務基盤の強化に充てるとしています。
一方、東芝は上場の計画と並行して、ランディス・ギアを第三者に売却する選択肢も検討するとしており、上場の計画を中止する可能性もあるとしています。
東芝としては複数の選択肢を用意することで、財務基盤の強化に着実に結びつけたい考えで、こうした対応策の実現を急ぐことにしています。
-- NHK NEWS WEB