成田空港を管理する成田空港会社の元執行役員が、会社が発注した業務をめぐって、便宜を図った見返りに千葉県内の業者から現金を受け取ったとして、警視庁から任意で事情を聴かれていることが捜査関係者への取材でわかりました。
捜査関係者によりますと、任意で事情を聴かれているのは成田空港会社の60代の元上席執行役員です。元執行役員は、会社が発注した業務をめぐって、便宜を図った見返りに千葉県内の業者から現金を受け取った疑いが持たれています。
警視庁のこれまでの任意の調べに対し、賄賂として現金を受け取ったことを認めているということです。
成田空港会社の役員や職員が、職務に関して賄賂を受け取った場合は、法律で処罰の対象となります。
捜査関係者によりますと、元執行役員は警視庁の事情聴取を受け、先月、会社を退職したということです。
警視庁は詳しいいきさつなどについて調べを進め、本格的な捜査に乗り出すことにしています。
-- NHK NEWS WEB