活発な前線や台風3号の影響で西日本の太平洋側や東日本を中心に大雨となりましたが、四国の瀬戸内側や関東の山沿いの一部などでは雨が少なく、ダムの貯水量が減っているところがあります。国土交通省は5日、渇水対策本部を設置し、水不足が予想される地域の住民に節水を呼びかけることにしています。
国土交通省によりますと、四国の瀬戸内側や関東の山沿いの一部などでは、ことし前半の雨が少なくダムの貯水量が減っているところがあり、これまでに四国や中国地方、東海、それに関東の合わせて8つの河川で取水制限を行っています。
活発な前線や台風3号の影響で、先週以降、西日本の太平洋側や東日本を中心に大雨となりましたが、取水制限を行っている川の水源では、大幅な改善は見込めないということです。
さらに、東京や埼玉県の水源でもある荒川水系でもダムの貯水量が大幅に減っていて、5日午前9時から10%の取水制限を行うことが決まりました。荒川水系で取水制限を行うのは平成9年以来、20年ぶりだということです。
このため、国土交通省は5日、省内に渇水対策本部を設置し、ほかの省庁や自治体を通じて、企業や住民に節水を呼びかけることにしています。
-- NHK NEWS WEB