オフィス用品大手の「アスクル」は、ことし5月下旬までの1年間の決算を発表し、埼玉県の物流倉庫で起きた大規模な火災の影響で多額の特別損失を計上したことなどから最終的な利益は前の年より40億円余り減って10億円にとどまり大幅な減益となりました。
「アスクル」が、4日、発表したことし5月20日までの1年間の決算によりますと、売り上げはおよそ3359億円で過去最高となりましたが、最終的な利益は前の年より42億円、率にして80%減って10億円にとどまり、大幅な減益となりました。
これは、ことし2月に埼玉県三芳町にある物流倉庫で大規模な火災が発生した影響などで116億円の特別損失を計上したためです。
アスクルでは、個人向けの通販事業で販売できる商品が限られるなど影響が続いていますが、今後、新たに整備した物流センターを本格稼働させることでことし9月には全面復旧する見通しだとしています。
会社では、個人向けの通販事業は今後、利用の拡大が期待できるとして、来年2月に大阪に大型の物流センターを新たに稼働させるなど物流機能を強化し、業績の回復を急ぐことにしています。
-- NHK NEWS WEB