ことしの夏休みシーズンに旅行に出かける人は、企業の働き方改革を背景に、休みを連続して取りやすくなったことなどから4年ぶりに増加し、特に海外に出かける人は、調査開始以来、2番目に多くなる見通しです。
大手旅行会社JTBの推計によりますと、今月15日から来月31日までに1泊以上の旅行に出かける人は7733万人で、去年を0.8%上回り、4年ぶりに増加する見込みです。
これは、期間中に祝日を含む3連休が2回あることや、企業で働き方改革が進められていることで、休みを連続して取りやすくなったことなどが主な要因だとしています。
こうしたことから、旅行先としては比較的遠距離が好調だとしていて、特に海外旅行に出かける人は去年より3.4%増えて273万人と、昭和44年の調査開始以来、2番目に多くなる見通しです。
また、1人当たりの旅行にかける費用も、国内旅行が3万4400円、海外旅行が24万2000円で、ともに去年より増える見込みです。
JTBは「節約志向は根強いものの、まとまった休みがとれる夏にはある程度の費用をかけても旅行を楽しみたいという今の消費者の傾向が読み取れる」と話しています。
-- NHK NEWS WEB