福岡県東峰村では連絡が取れなくなっていた住民5人のうち、2人は救助されましたが、3人は連絡が取れないままで、村役場などが確認を急いでいます。
福岡県東峰村では役場の1階に災害対策本部が置かれ、村長や職員が対応にあたっています。村によりますと、村内を流れる宝珠山川の上流付近で住宅4棟が土砂に流されて住民5人と連絡が取れなくなりました。
このうち2人は自衛隊員に救出され、意識はあるということですが、ほかの3人とは連絡が取れないため村役場などが安否の確認を急いでいます。
一方、村の北部の小石原地区では土砂崩れなどで道路が通行止めとなっているほか、5日夜から、地区にある村の支所と電話がつながらないため、被害状況が把握できない状態だということです。
村内では、午後1時の時点で村内の公民館や学校、それに会社の事務所など10か所におよそ600人が避難しています。
5日からほぼすべての地域で停電と断水が起きているほか、電話もほとんどつながらなくなっていて、復旧作業が進められています。
東峰村の澁谷博昭村長は、「きのうから夜通しで対応にあたっているが主要な道路のあちこちで土砂崩れなどが起きて被害の全体状況の把握が難しい。県内で最も人口の少ない村であり災害対応にも限界があり、県や国の支援をお願いしたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB