福岡県朝倉市の片延地区は大雨で一帯が冠水し、県道には立往生した複数の車がそのままとなっています。また製材所から材木が、周辺の住宅の庭先に流れ出るなどしています。
朝倉市片延地区は大雨で県道が冠水し、6日朝も周辺から流れてきた水が道路を川のように流れています。周辺では、流されたと見られる車が水につかったまま傾いていて、路上では動けなくなった複数の車がそのままとなっています。
5日午後8時半ごろ、朝倉市内の会社から隣接する福岡県うきは市の自宅に帰る途中、この県道を軽トラックで走っていたという40代の運転手の男性は、道路が冠水して立往生して、その後運転席にまで水が流れ込んでエンジンがかからなくなり動けなくなったということです。この男性は自宅に帰れず、いったん会社に戻って一夜を明かしたということです。
男性は「自宅の被害の状況が分からず、早く帰りたかったので通過できそうなルートを探して車で走っていたが、想像以上に水かさが増して動けなくなってしまった。当時は道路全体が川のようになっていて、近くの製材所から流れ出た木材が目の前を横切っていった。このような状況は初めてで、放心状態になった。もう少し早く避難の指示が出ていれば対応が違ったのではないか」と話していました。
また現場近くの製材所では、5日午後7時前から敷地内に水が流れ込み、次々と材木が流されたということです。事務所の中に流れ込んだ水が1メートルの高さほどに達し、机などが水につかったということです。製材所の女性は、「過去にも大雨で浸水したことはあるが、ここまで多くの水が流れ込んだのは初めてで、恐ろしいと思った」と話していました。
-- NHK NEWS WEB