主要20か国の首脳らが出席するG20サミットは、7日夕方ドイツで開幕します。これを前に安倍総理大臣は日米韓3か国の首脳会談に臨み、弾道ミサイルの発射を繰り返す北朝鮮に対し、国連安全保障理事会で厳しい措置を含む新たな決議の採択を目指すとともに、G20サミットでも強いメッセージを発出できるよう連携していくことで一致しました。
主要20か国の首脳らが出席して、世界経済の持続的な成長に向けて意見を交わすG20サミットは、日本時間の7日夕方、ドイツ第2の都市ハンブルクで開幕します。
7日未明にハンブルクに到着した安倍総理大臣は、G20サミットを前に、トランプ大統領、韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領との日米韓3か国の首脳会談に臨みました。日米韓3か国の首脳会談が行われるのは去年3月以来のことで、トランプ大統領、ムン大統領が就任してからは初めての開催となります。
この中で安倍総理大臣は、北朝鮮がICBM=大陸間弾道ミサイルの発射に成功したと発表したことについて、「北朝鮮には真剣に対応する意思などないことを示すものだ。国際社会による北朝鮮への圧力を一段引き上げる必要がある」と述べました。
そのうえで、安倍総理大臣は「対話のための対話では全く意味がなく、真剣な対話を促すためにも圧力をかけていくことが不可欠だ。国連の安全保障理事会で厳しい措置を含む新たな決議の採択に向けて日米韓で引き続き連携していくべきだ」と述べました。
そして会談では、北朝鮮に対して3か国で圧力を強化し、アメリカが中国企業などに制裁を科したことにも協力していくことを確認しました。
さらに、中国がより積極的な役割を果たすよう働きかけていくほか、国連安全保障理事会で厳しい措置を含む新たな決議の採択を目指すとともに、G20サミットでも強いメッセージを発出できるよう連携していくことで一致しました。
-- NHK NEWS WEB