ふだんはスーツの着用が当たり前となっている大手商社が、よりリラックスできる服装で仕事の効率を上げてもらおうと、週に一度、ジーンズなどの着用も認める「脱スーツ・デー」と銘打ったユニークな取り組みを始めました。
大手商社の伊藤忠商事は、先月半ばから毎週金曜日を「脱スーツ・デー」として、カジュアルな服装で勤務する取り組みを行っています。
取引先への対応があるため、社内規定で認めていなかったジーンズやポロシャツの着用もできるようにしたことが特徴で、金曜日の7日、オフィスでは社員たちが思い思いの服装で勤務していました。
昼休みには、社内でジーンズなどの販売が行われ、多くの社員が「脱スーツ・デー」向けの服を買い求めていました。
会社では、画一的になりがちなスーツではなく、カジュアルな服を着てよりリラックスすることで、柔軟な発想や仕事の効率アップにつなげることが、狙いだとしています。
ポロシャツとジーンズ姿で勤務していた42歳の男性社員は「何を着ていくか迷いましたが、カジュアルな格好をすることで自由な発想ができるようになる」と話していました。
「脱スーツ・デー」を推進し、みずからもジャケットにジーンズを着た伊藤忠商事の岡藤正広社長は「服装を考えることで、柔軟性や発想力が身につくと思う。就職希望の学生にも個人の力を自由に伸ばせる会社だと思ってもらいたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB