カジノを含むIR・統合型リゾート施設の整備を推進する法案について、自民党が、延長国会で成立を図るため、6日に衆議院を通過させたいとしているのに対し、民進党は、自民党の国会運営に反発を強めていて、法案の取り扱いが延長国会の焦点の1つになる見通しです。
カジノを含むIR・統合型リゾート施設の整備を推進する法案について、自民党は、延長国会で成立を図るため、6日に衆議院を通過させ、7日にも参議院で審議に入りたいとしています。
西村総裁特別補佐は4日、「審議時間が短いという指摘は、真摯(しんし)に受け止めなければならない面もあるが、依存症対策などは、何度も議論したので、相当深い議論ができたのではないか」と述べました。
これに対し、民進党は、自民党の国会運営は強引だと反発を強めていて、野田幹事長は「あまりにも強引さが目立ち、粛々と衆議院本会議で採決しようというのはとんでもない」と述べました。
民進党は、法案を審議する参議院内閣委員会の委員長ポストを握っていることも踏まえ、近く法案への賛否を意見集約する方針で、与野党による法案の取り扱いが、来週14日までの延長国会の焦点の1つになる見通しです。
一方、TPP協定の国会承認を求める議案は、参議院で採決が行われなくても、憲法の規定に基づき、今週9日に自然成立することから関連法案と合わせて、採決をめぐる協議が本格化すると見られるほか、年金制度改革関連法案も、参議院厚生労働委員会が、5日に理事懇談会で審議日程を議論するなど、今後、与野党の駆け引きが活発になりそうです。
-- NHK NEWS WEB