埼玉県草加市の66歳の女性が、老人ホームの入居権をめぐるうその電話を信じて、現金7800万円をだまし取られ、警察が詐欺事件として捜査しています。
警察によりますと、先月10日、埼玉県草加市に住む66歳の女性の自宅に建築会社の社員を名乗る男から電話があり、「老人ホームに入りたい人がいるので、あなたが持っている権利を譲ってほしい」と持ちかけられたということです。
女性は権利があるという記憶はありませんでしたが、承諾したところ、その後、別の建築会社の社員や金融機関の行員を名乗る男から「あなたがした行為は、名義貸しであり犯罪だ」として、解決のために必要な金を支払うよう求められ、12回にわたって現金合わせて7800万円を渡してしまったということです。
その後、相手から電話がかかってこなくなり、女性はだまされたことに気付き、6日、警察に被害届を出したということです。
警察は、詐欺事件として捜査するとともに、名義貸しは犯罪だと言われて現金を求められても、応じないよう注意を呼びかけています。
-- NHK NEWS WEB