天皇陛下は7日、川崎市で、スマートフォンやテレビの液晶画面に使われるフィルムなどを開発している化学メーカーを視察されました。
天皇陛下は、先端技術の開発を行っている首都圏の企業をほぼ毎年、視察していて、7日は東京に本社を置く中堅化学メーカーの川崎市の工場を訪問されました。
ここでは、スマートフォンやテレビの画面の液晶パネルに使われる「光学フィルム」と呼ばれる製品を開発していて、天皇陛下は、品質向上のための試験を行う実験装置などをご覧になりました。
天皇陛下は、光学フィルムのもとになる樹脂とガラスとの違いなどについて熱心に質問されていました。
続いて、この化学メーカーの主力製品で、低燃費のタイヤなどに用いられている「合成ゴム」の製造現場にも足を運び、出荷されるまでの作業工程などについて説明を受けられました。
天皇陛下はこのあと若手社員たちと懇談し、一人一人に「どんなところが大変ですか」、「健康は大丈夫ですか、体には気をつけて」などと言葉をかけられたということです。
-- NHK NEWS WEB